2024年10月16日
松本清張の「砂の器」を読んだ
「砂の器」は1960年から読売新聞で連載が始まった(俺が生まれたのは1968年)。
松本清張51歳のとき(俺は今55歳)、今から64年前の作品。
松本清張は俺の祖父の2つ年上。
なるほど、そういう年齢関係か。
描写や言葉づかいに時代を感じた。
東京から東北や中国地方へ出張するときは一日かけて夜行列車で移動してる。
遠方の警察に捜査の協力を求めるとき、手紙を書いている。
20代の若者が家では和服を着ている。
主人公の警官の家にはお風呂がない(奥さんと子どももいるのに)。
たぶん40前後と思われる主人公と奥さんの会話でも、
奥さんが旦那に「よーござんした」って。
64年でいろいろ変わった。
インターネットがあって
スマホがあって
スマホに高性能のカメラがついている。
街中のあちこちにカメラが設置されている。
今の時代に「砂の器」の事件があったら、一瞬で解決されてしまうのだろう。
最近テレビは見ないが、昔はサスペンスドラマをよく見ていた。
松本清張の本を読むと昔のサスペンスドラマを見ている感覚になる。
ジャジャジャーン、ジャジャジャーーンって火曜サスペンスドラマの音楽が始まって、岩崎宏美が歌い出しそうだ。